東方Projectの霍青娥、宮古芳香（俗に言うせいよし）の絵がバズりました！！ 本当にありがとうございました。再現性を見つけるべく、これを描くまでにしていた練習法や投稿方法などを振り返りたいと思います。
後述する週１投稿の時間を毎週金曜２１時と決めて、Twitterユーザー名に金曜２１時投稿！とつけていたのもバズった要因のひとつだと思います。毎週少しずつ見てくれるひとが増えてた気がする。
練習法について
特に練習していませんでした。とにかく絵を描いて投稿したらまた次の絵、という形です。
これは最近に限った話ではなく、基本的に練習というものがニガテで逃げてきました。ぐず白は２０２１年の４月１２日に絵を始めまして、そこからほとんど練習というものをしていません。
強いて言うなら某さいとうなおき先生の言う３か月上達法や１日上達法など、すこし手を出しましたが…あまり身になったかというとそんなでもない気がします。これは上達法が悪いわけではなく、たぶん練習そのものにモチベが出なかったため全力を尽くせなかったからです…。
なのでぐず白は基本的に、絵を描くだけでここまで来たといっても過言ではありません。特に最近の絵の上達は自分でも目を見張るものがあります！ なので要因と思しき週１投稿について書きますね。
週１投稿で得たもの
画力が大きいです！ 次点で自信かな。
5/12から6/30まで計８枚！ この間は練習を全くしておらず、本当に描き続けただけでした。前述したとおり毎週金曜の２１時に絶対あげるようにしていたので、締め切りを守りつつクオリティをあげるノウハウも蓄積されてきたと思います。
意識していたことは、前の絵で気に食わなかった点を改善することです。少し小さいですが以下の画像をご覧ください。
左上の１枚目から右下に向けてそれぞれ構図、塗り、もう一回塗り、背景、ポーズ、もう一回背景と、描いた絵の弱かったポイントを補強するように次の絵を描いてきたつもりです。あと基本的により暗く、より線が多くなってきていますが…これは性癖ですね。実は１枚目と２枚目の間にもう１枚描いていたのですが、前の絵から何も改善できていないことに気づいてボツにしました。結果上達できたと思うのでよいボツですね。マシリトばりのボツ。
詳しく考える暇もなく次の締め切りが迫ってくるので、考えるばっかりで手が動かない僕みたいな人が上達するにはかなりよい手段だと思います。
２枚目の小傘ちゃんでも一度バズっていますね。そのほかの版権ものについて（１、３、４、６枚目）は順調にいいねRT数が伸びています。ぐず白は数字が伸びるのはうれしいけどそれ以上に画力がつく方がうれしいので、オリジナル（７枚目）があんまり伸びてないのも全然気にしていません。本当に全く気にしてません。マジで。５枚目は知人の作品のファンアートなのでここでは触れません。
こうなるとボツになった絵もちゃんと載せたほうがよい気がしてきました。１枚目と２枚目の間に描いたもので、これは一応ツイッターに投げたら10RT87いいねでした。伸びとる…。
あと７月７日にも描いてました。
塗りの練習という意味合いが大きいので、自分の中では週１枚のものにカウントしてなかった…。19RT83いいねで、地力がついてきてるの感がありますね！ ポーズとか背景、構図で誤魔化さないぞと決めたためか、描き込みがいつもよりいい感じになってる気がします。前述の要素が凝ってる状態でもこれくらい描き込めればもっと先にいける気がする…！
と、こんな感じでまだ先にいけるぞ、もっと上手くなれるぞ！と手ごたえを感じながら描けました。えらすぎ。
全然関係ない話なのですが、基本的にキャラクターさんと目が合うような絵ですね。唯一6枚目のうしろのキャラクターさんだけが手前の腐った子を見ていて素敵です。これは原作様が素晴らしいので手前みそではなく…でも手前の味噌もおいしくできましたね！
画力の他には自信がついてきました。
自分はがんばれば週に１枚、絵を仕上げられるんだぞ！ という…ちなみに作業時間は１日２時間ほどで、土日になんとなくラフを切って、平日５日の計１０時間でラフ、塗り、仕上げをしました。自分はラフが一番くるしいので土日の作業量はまちまちですが、週１５時間前後だった気がします。
毎日描かなきゃ絶対に間に合わないので継続力みたいなのもついてきた気がします。毎日２時間描いてもへっちゃら！ これはすてき。
週１投稿で失ったもの
まず余裕がなくなりました。アイデアが固まって筆が進み始めるとマジで楽しいんですけど、ラフが出ないとただすら焦る…。何も進めることが出来ず、時間だけ過ぎていくのが苦しかったです。
年に１万円払って開設したこのブログもほとんど更新できていませんでした…これはマジで更新していきたい。
最初に東方神霊廟というゲームのキャラクターさんを順番に連作していくぞ！というのは決まってたのでなんとか2か月弱続けることは出来ましたが、これ以上は無理が出てきますね。最後に描いたフランちゃんという金髪サイドテールの女の子も、構図が浮かばず半ば練習のような感じでぼっ立ちになってます。原作様のポーズに寄せてはいるけど、それ以上に静かな感じ。
躍動的で凝った構図が良いというつもりはないけど、それにしても背景を考えるなどしてもう少し面白い構図を練れたのではないか…とは思います。もっと筆が早くなればラフにかける時間を増やせて安定してくるのかも。
そしてもうひとつ。これは前述の余裕がなくなる原因のひとつかもしれませんが、インプットが不足してきます。とにかく手を動かさなければ完成させられないし、中途半端な出来のものは出したくない…という強迫観念も手伝ってると思います。何か新しい知識を入れる暇がないというか…。
ぐず白は正面以外からキャラクターさんを描けないのですが、これを克服する練習をする間もない。前述のフランちゃんも描きながら練習したという感じなので、特別塗りだけを何か練習したという感じではありません。例えば後ろ向きのキャラクターさんを描くには、一週間ではおそらく足りない…。
そして新しいキャラクターさんのバックボーンを調べる間もない。正面絵でも変化をつけられるようなポーズであったり背景を学ぶ暇もない。本当に！ これはぐずが物覚えがよくないのもあるんでしょうけど…。例えば１時間だけ勉強しようとか思っても、焦ってしまって結局身につかない。自分の中の限りある資源をすり潰していってる感覚。
今にして思う、週１投稿上達法をするにあたって必要と思われる準備
仮にこのやり方を週１投稿上達法とします。練習せずに上達する夢のような方法に見せて、あまりサステナビリティは高くありません…今から記す準備を欠いては。
必要と思われる準備は最低限の画力とアイデアの引き出し、自分の中で整理した資料、愛。順に話していきます。
まず最低限の画力。これは単純に描いてて楽しくないと絶対続けられないと感じたので…。描いてて楽しいがなければ、毎週締切に追われながらアイデアをひねり出してなんとか描くというのは苦行だったと思います。
毎回絵の弱点を取り上げて改善した絵をあげるというのがこの週１投稿のミソだと思うのですが、弱点が多すぎるとうわああああああ！！と叫んで投げ出したくなっちゃう気がする…。そういう点では最低限の画力というより、精神力の強さな気がする。もしくは自分の絵って最高じゃん！て思えるきもち。
自分の絵はだめだ、上手くならなきゃだめだ…みたいなきもちだとしんどいです。何をするにもそうか。自分の絵を信じていこう。ね。
次に、アイデアの引き出しです。単純にネタ切れになります。毎回次は何描こうって考えてるヒマは（めちゃくちゃ筆が早いとかではない限り）ありません。ぐずの場合のスケジュールを書きますね。
ぐず白は移動とかを含めた仕事の拘束時間が１日10時間強あります。そこから８時間寝て、食事とかお風呂、ぐったりする時間を引くと残るのは3時間ほどでしょうか。できる限り毎日運動することを自分に課しているので、１時間引くと２時間。仕事は週５なので平日で１０時間が限界。そしてこの10時間あれば清書はできるので、休日にどれだけ動けるかなんですが…あんまり詰め込むと無理だ！てなるので土日は資料を用意してラフが描けたらおやすみしています。少なくとも新しい構図とかを調べたり苦手な背中を練習する余裕はない…。
そして自分の中で整理した資料というのも前述したものと同じ理由で必要です。資料というのは食べものです。よく咀嚼して飲み込んだのち、消化してエネルギーになるにはある程度の時間が必要になります。それを調達からやらねばなりません。それを土日で？ 出来る？ 否 死 ホワイトゴレイヌってもんです。
これについてはジェームス・Ｗ・ヤング著「アイデアのつくり方」に詳しいというか、完全に受け売りです。教養的な意味合いが強い一般的資料と自分が取り組む物事に関する特殊資料に分類した時、前者は一夕一朝に蒐集できるものではないです。人生を通して少しずつ集めていかなければならない…。
調べたことは紙に書くといいと思います。見るだけでは脳みそに深く刻まれない気がする。しらんけど。
最後に愛ですね！
絵を描くこととかどうしてもこのキャラクターさんを描きたいとかの愛があれば、なんかなると思います。ただ、なんかならんくても愛が足りてないとかってわけではないというのは覚えておいてください。愛の大きさは愛の大きさでのみ測られるべきで、どれだけ時間や金をかけたか、絵を上手く描けたとかで測られるものではない。と、ぐずは思うよ。
偉そうに描いたけどぐずはあんまり準備できてませんでした。でも絵を描くことは好きで、愛していたっていうと大げさだけどそんな感じだったのでなんかなりました。イエーイ！
週１投稿上達法・改善案
限りある資源を枯らしていきながら画力をあげる上達法なのでいつか限界が来ると思います。ぐず白は２か月弱、８枚描いた時点でだめになりました。絵～上達していったのは実感としてあるので、これを続けるにはどうすればよいか考えました。
事前に準備するのは大事だと思いますが、それは貯金のようなもの。破産を先伸ばしているだけで、いつかやってきます。その時あなたはネタ切れという死神の足音を聞く。
なので資源を獲得しながら描くのが大事だと思うのですが、準備が終わるまで描くのは保留…だと、この上達法の旨味が全て逃げてしまいます。強制的に締切を設定して守るべく手を動かし、数をこなして上手くなるやり方なので…。
なので、例えば隔週投稿などにし、１週目は１枚仕上げ、２週目は改善したいポイントを練習してラフを練り…
これってさいとうなおき先生の３か月上達法じゃん！！！！！！！！！！！！！！
やはりさいとうなおき先生は偉大。
でも締切を設定するのはマジでよいと思います。負け惜しみでなく。俺の絵はもっとよくなるんだァ！といって完成を先延ばしにするより、とにかく数を完成させていった方が上手くなる気がする。
絵を１枚完成させることをドラクエに例えると、完成させなければ敵を全滅させた判定にならず経験値になりません。経験値、得ていこう。
さいごに 一発逆転なんてない
前述したまだやれるみたいな思考、危ない気がするんだよ。俺はまだ本気出してないだけみたいな。現実に一発逆転なんてないんだし、今の自分を冷静に受け止めて地道に改善していくしかないと思う。毎日コツコツやっていけば１年後にはとんでもないことになっているはず！…というのは完全に複利で伸びる１つの習慣からの受け売りです。
つまりぐず白が言ってることって、毎日目的を持って絵を描こう！ということで、週１枚投稿するのはその目的を達成する手段でしかないんだよな。週１枚投稿すればいいやと適当に描いた瞬間、全く無意味な上達法に化けます。セルフボツを行ったのもそれに気付いたからです。
という感じでさいごは身も蓋もない結論になりましたが…ぜひ試してみてはいかがでしょうか！ ぐず白は仕事を減らしてインプットする時間を無理やり増やして再挑戦するつもりです。というかもう今後、ほぼ週４勤務になるよう上司と相談していろいろ調整しました。めちゃくちゃ給料減りましたが絵でお金もらえるようになってきたら逆に収入増えますしね！
さて、次の記事では実際に週４勤務になり始める９月までにやることをまとめようと思います。雑記に近い感じになりますが、近いうちに更新するのでお楽しみに。
コメント